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インターネットの次世代アドレス「IPv6」の普及が進まない。導入コストなどのハードルに、景気低迷が追い打ちをかける。世界的なネットの拡大で、現行の「v4」アドレスは早ければ2年後にも「在庫切れ」になると言われる。政府も普及促進策の検討を始めた。

 ネット検索大手のグーグルは、電子メールや地図を含む主要サービスをすべてIPv6に対応させ、今年1月に公開した。

 「v4でもv6でも、同じレベルのサービスを提供していく。対応が遅れるとかえってコストもかかる」と、日本法人の及川卓也・シニアプロダクトマネージャーは言う。

 とはいえ、同社のような取り組みはまだごく一部にとどまっている。

 ネットには「住所」にあたる「asahi.com」といったドメイン名と、それに対応する「電話番号」といえるIPアドレスがある。いまのv4アドレスの数は全部で約43億個。これに対し、v6は約340澗(かん)(1兆×1兆×1兆)個とほぼ無尽蔵で、安全性も向上させた次世代規格だ。

 IPv6が話題になったのはIT革命ブームの2000年。当時の森喜朗首相が所信表明で取り上げ、翌年の「e―Japan戦略」で「v6移行推進」をうたった。応用技術の実証実験など、これまでの関連予算も計約146億円にのぼる。

 ところが、普及ははかばかしくない。今年3月のネット接続事業者への調査(110社回答)では、v6対応サービス提供済みと予定を合わせて27社。83社は提供予定もなかった。

 そもそもv4とv6には互換性がなく、そのままでは通信ができない。両方が混在したインターネットでは、相互に通信するためにデータ変換が必要だ。