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 国が進める行政手続きの電子申請システムの利用があまりに低調で、申請1件あたりのコストが350万円を超えるなど、コストに見合っていない一部の申請システムについて、会計検査院は18日、廃止などを含めて抜本的に改善するよう各府省庁に求めた。

 検査院が各府省庁の電子申請システムについて調査したところ、全体の申請に対して電子申請を利用した割合が1%以下で、ほとんど利用されていないものが6府省庁7システムにのぼった。

 特に総務省の政治資金・政党助成関係申請・届出オンラインシステムは平成17~20年度の4年間すべてが0・0%の利用率だった。この総務省のシステムは4年間の約2万5000件の申請に対し、電子申請システムの利用はわずか2件だった。

 ほかにも警察庁の電子申請・届出システムが全体の約8千件に対し、4年間で53件、全体の約65万件の申請に対し、農水省の電子申請システムの利用が109件(17~20年度のすべてで利用率0・0%)、国税庁の電子開示請求システムが平成20年度、約13万4千件の申請に対し、61件(0・0%)財務省の電子申請システムも17~20年度のすべての年で利用率が0・0%だった。

 電子申請システムの整備・運用経費に最も税金を費やしたのは、国税庁が約353億6千万円、財務省が約269億5千万円、厚生労働省が約65億7千万円(いずれも17~20年度の総計)、全省庁でも約1080億円もの整備・運用経費をかけている。このため内閣府の汎用受付等システムが電子申請1件あたり約357万円、国税庁の電子情報開示システムが約58万1千円、財務省の電子申請システムが約33万2千円の経費がかかるなど、異常なコスト高となっている。

 会計検査院は政府の方針を受けた省庁が一律にオンライン化したこと、電子申請のほかに手書きの申請書が必要など使い勝手が悪いシステムがあることなどが低利用率の背景にあると指摘し、システムの停止を含めた抜本的な改善を求めた。