会計検査院は2日、経済産業省所管の独立行政法人「産業技術総合研究所」が導入していた電子申請システムについて、平成17年の導入から4年間、1件も利用されず、開発費など8754万円余が無駄になっていた、と発表した。
検査院によると、同研究所は17年3月、微生物の特許出願に必要な証明書などの申請を、従来の書面だけでなくインターネットでもできる電子申請システムを導入した。
しかし、実際には申請に必要な微生物を提出しなければならないなど書面での手続きと手間が変わらない上、新たな必要経費がかかることなどから、導入後の4年間で申請が4万件以上あったのに、電子申請はゼロ。経産省も全く利用されていない実態に気付いていたのに指導せず、見直しが行われなかった。
検査院の指摘を受け、同研究所は今年3月、運用を中止した。